銀粘土コラム

銀粘土で作ったシルバーアクセサリーを鋳造してみた。

銀粘土の指輪を鋳造してみた
体験談
をコラムとして、
紹介しているページです。

銀粘土の作品でもWAXのように
鋳造し複製をすることができるの
ことを知っていますか?

鋳造は主に業者に頼むのが
一般的で、ここではその流れを
僕が実際に鋳造依頼したときの
体験談とともに紹介していきますね。

銀粘土作品を鋳造してみた。

銀粘土の指輪を鋳造してみよう!

きっかけは以前バイトの後輩に、

「その指輪欲しいです!作ってくださいよ!」

と言われたことでした。

 

後輩からオーダーを受けた僕は、
さっそく指輪を作ろうと思ったの
ですが、

同じようにもう1回作っても
つまらないよなぁという気持ちに
なったんです。

 

そんなとき、知り合いの方が
銀粘土作品を鋳造してた事を
思い出し、僕もやってみようと
考えたんですね。

鋳造の事を全く知らなかった僕は
さっそくメールを送り、色々と
聞いてみることに。

 

鋳造を依頼することについて、

・どれくらいの期間がかかるのか?

・値段はどれくらいかかるのか?

・実際に鋳造を頼んでいるお店は?

ということなどをとても丁寧に
教えていただきました。

いつもいつも本当にありがとう
ございます!

そして、僕は初めて鋳造を
してみることにしたんです。

 

鋳造を依頼できるお店に行ってみた。

まず、教えていただいた

「シーフォース」

というショップのサイトをみて、
色々と調べてみました。

サイトには、とても分かりやすく
鋳造の流れが書いてあり、

1gあたりの地金の値段なども
書いてあったのでとても
参考になりました。

そして色々調べてから数日後、
直接ショップに行ってみる
ことにしたんですね。

 

実際に行ったとき、地図をしっかり
覚えてこなかったせいで迷って
しまいました^^;

サイトで見た地図と周辺にある
建物などの特徴を思い出し、
しばらくさまよっていたら
なんとかたどり着けたんです。

 

お店には、様々な道具がたくさん
置いてあって、見ているのも
楽しかったですね。

でも僕の目的は鋳造です!

さっそく店員さんに勇気を出して
声をかけました。

 

「あ、あのー鋳造をお願いしたい
のですが、初めてなもので、
よくわかんないんですけど。」

と言う感じで話かけると、
しっかりと詳しく教えて
くださいました。

 

とりあえず1週間くらいかかると
いうことで、その日は鋳造を
お願いして帰りました。

この日は依頼をしただけで、
お会計は品物と引き換えでした。

 

再びお店へ。

そして1週間ほどたったころ、

「キャスト(鋳造)があがりましたよー」

という電話をうけたので
取りに行くことに。

1度迷ったかいもあって、
2度目の来店は順調に
お店へ着きました(笑)

 

さっそくレジにいって

「あのー、鋳造をお願いしてたんですが」

と依頼したときに受け取った紙を
差し出すと、 ゴム型と元の作品と
鋳造した物を入れた袋を渡され、
お会計をしました。

 

今回は、ゴム型と鋳造した地金の
代金がかかりましたが、

次からはこのゴム型があるので
地金代だけで鋳造できます。

 

ちなみにゴム型は2000円~
3000円くらいで、今回の
ゴム型は3000円でした。

ゴム型はこの様なものです

 

初めての地金加工。

鋳造が終わり、オーダーを受けた
指輪の6割?くらいは完成です。

あとの残りは湯道という鋳造した
物についているバリの様な部分を
削るのと、

全体的にちょっと気になる所を
手入れするのと、石を留めること。

そして燻し仕上げです。

 

しかし、僕は困りました。

なぜかというと、今まで地金を
加工した経験が無かったんです!汗

 

なので地金を削ったり、石を
入れるために使ったりする
道具も全くわからない、

というどうしようもなく
へっぽこな状態でした^^;

 

そこから色々と調べたり、
聞いたりして、何とか必要な
道具がわかったので買いに
いくことにしたのです。

そして、ロールサンダーやらを
色々買いまして、湯道や気になる
部分をリューターで削って綺麗に
整えました。

 

よし、オッケー!

次は石を留めよう!

そこでまた疑問が。

「石って・・・どうやって留めるんだ?汗」

 

キャストした指輪に石留めをする。

地金に対しての石留めの仕方も
知人にまたまた教えていただいて
必要な物を入手しました。

使用した石は、合成石です。

 

今回の石留めの方法を説明しますと、

1、石を留めたいところを石の大きさよりも少し小さいドリルで穴を貫通させる。

2、ストーンセッティングという石を入れる場所を掘るような工具で、石と同じ直径の穴を石が地金のちょっと下になるくらいまで掘る。

3、そこに石を入れて、石の周りをアートクレイ油性ペーストで補強して焼く。

という方法でした。

 

油性ペーストで石の周りを補強
すると、少々石の見える部分が
少なくなるんですけど、
石がしっかり留まります。

この作業は結構難しかったですね。
ぼちぼち苦戦しました。

 

そして、問題がもう1つあったんです(汗)

後輩に頼まれていた石の色が「黒」
だったんですが、黒い合成石を
焼くと、変色して黒い色じゃ
なくなってしまったんですね。

 

これは石屋さんに行った時に
聞いても、やっぱり変色して
しまうということでした。

でもまぁ何とかなるかなぁと
謎のポジティブを発揮して、
黒い合成石を3つ買ったんです。

そして、とりあえず2個だけ黒い
合成石を試し焼きしてみたら、
見事に透明になってしまいました。

 

ここで、とりあえず後輩に
相談することに。

そうすると、

「透明もよさそうですねー」

という事になったので、
最後の1つの黒い石をつけて、
焼くことに決めました。

 

そして、焼いてみると・・・
何故かこの石だけ変色せずに
黒いまま!!

いやーびっくりしました!笑

ともあれ、黒という最初の
希望通りになったので、
よかったです♪

 

キャストした指輪の仕上げ

オーダー品の最後の仕上げは、
この作品のカギでもある、燻し。

これも難しかったです。

 

作業を感覚でやっていたので、
同じような色合いにするのに
苦労しましたね^^;

さすがに全く同じ色という風には
ならなかったですが、かなり
イイ感じに仕上がりました!

 

完成品はこちら

 

はじめはどうなることかと
思いましたが、無事完成して
本当によかったです!

銀粘土で1から同じように作るの
では無く、キャスト(鋳造)を
試して見たことによって、

鋳造の事や地金の加工の仕方など
色々と勉強になりましたし、
後輩も満足していたので
僕もうれしかったです。

 

注意としては、できた作品が
元の大きさより若干小さくなる事。

(リングの場合はもちろんサイズも小さくなります。)

 

鋳造よりキャストという言葉を
使ったほうがカッコいい事(笑)。

工具も一緒に買っておけば
二度手間にならなかったなぁと
思った事、などです。

 

全く同じ作品を作るときは、
鋳造という手段を試してみる
こともいいと思います。

新しい知識も身に付きますからね!

 

次のページは、新しい銀粘土は
使う前にこねたほうがいいのか?
というコラムです。

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